さ、久しぶりの投稿です。



題にもあります

「遠心とマグ」ですけど
最近、Twitter等で度々意見交換をする機会が
あったので
今現状で僕が思う、分かる範囲内で
つらつらと書いてみようと思います。


先ずはこの画像を見てほしいです。



この線グラフの様な
ブレーキ特性をわかっていない方が
結構いるんだなぁという印象を受けました。

遠心機は曲線
マグ機は直線
メカニカルは平行線

ここで割と多いのが

マグ機のブレーキは平行線

と勘違いしている方がいます。
マグ機のブレーキは
キャスト初めから終わりまで一定に効いていると
思っている方が多いんですが
初めから終わりまで効いている、の間違いです。
一定では無いです。

マグの仕組みですが
そもそもスプールはアルミ(ジュラルミン)製です。
そのままでは磁力に影響がないです。
しかし回転する事によって磁力の影響を受けます。
うず電流式ってヤツです。
なので、
高回転になればブレーキ力も強くなります。

じゃあアホみたいに加速して曲げ込んだら良いか？
と言われたら、それはNGで。
遠心とは違い、
物理的に制動するブレーキではないのと
遠心と比べて高回転時の制動力が弱いんですね。
ただ、Z2020の様な38mmの大口径ともなると
立ち上がりが遅いので上記の様な曲げ込みをしても
スプール側が補正してくれるんですね。

＊村上的　#023 PEスプール大遠投
https://m.youtube.com/watch?v=cSjP0rX71gQ

マグ機のキャストに関しては
この村上さんの動画がわかりやすいです。
村上さんのキャスト法はマグ機のお手本とも言える
素晴らしく丁寧なキャストですね。


一方で遠心機ですが
遠心機のキモは
軽量且つ慣性モーメントの少ないスプールを
テイクバックでロッドの曲がりを感じた所で
一気に加速、曲げ込んで放出する、ですね。

＊stream driver
飛距離120mのキャスティングフォーム
https://m.youtube.com/watch?v=fSDWwPC0mKU

現在のフォームとはまた違うらしいですが
非常に参考になりますので観てみてください。


で、上記にも書きましたが
高回転時の制動力は遠心の方が抜群に強いので
つまり、加速して曲げ込んでやればやる程
ブレーキダイヤルを弱められるんですね。
(勿論、限度はある)
先程書きました
軽量且つ慣性モーメントの少ないスプールが
必要な理由はココにあるんですねぇ。
軽量になればなる程
軽い力で高回転に出来る事になりますね。
慣性モーメントが少なくなればなる程
回転しやすくなりますね。

で、遠心機とマグ機の最大の違いは
キャスト後半の伸びです。
上記の画像の通り
マグ機よりもブレーキが抜けるんですね。


後はメカニカルですが
前にも違う記事でも触れた事があるんですけど

基本的には両方ともゼロポジです。
しかし遠心機とマグ機のゼロポジは違います。
遠心機の様なゼロポジをマグ機で行うと
飛びません。
マグ機の様なゼロポジを遠心機で行うと
緩すぎてバックラッシュの嵐です。
じゃあ正確なゼロポジの位置は？

よくスプールを摘んでガタつきがない所が
ゼロポジです！と書いている記事がありますが
あれは50%正解といった所で。
マグ機の場合なら、その方法でゼロポジを
出せないわけではないですが
遠心では真のゼロポジは絶対出せません。
これは言い切れます。
なので、文字にも画像にも例えようがない
といった所なので各々が見つける他ありません。

ここまで読んでもらえると
恐らく分かると思うのですが
よくマグ機はトラブルフリー、バックラ知らずと
言われるんですが全然そんな事無いです。

それはマグ機において
充分に前へ入力、加速、曲げ込みを出来てない方
故にギリギリのブレーキセットを
出来てない方です。
現に上記の動画での村上さんも
危うい場面がありますよね？
つまりそういう事です。


因みにDCについては
僕自身、DC機を手に入れて間もないので
これから投げ込んで
東京のフィールドテスターにもご教授を頂いてw
知識を得ていこうと思います。


という事で纏まりの無い感じになりましたが
遠心機とマグ機の違い
わかってもらえればと思います。


楽しいベイトタックルライフを！